若手職員を対象に、協同組合の目的と役割を再認識するとともに、他の協同組合の組織・事業・活動を理解し合うことを目的として開催されました。会員生協から3名の職員が、また事務局方として県連役員4名が会議に参加しました。
日 時:2016年9月23日(金) 13:30~17:00
会 場:クーポール会館(静岡市葵区呉服町)
参加者:静岡県協同組合間提携推進協議会の構成団体及び関係団体の役職員40名
内 容:
(1)提携協の紹介
(2)講演「協同組合の果たす社会的役割」
講師:(一社)JC総研 協同組合研究部 副主任研究員 阿高あや 氏
《要旨》
協同組合が属する社会的経済は、社会に封殺・排除された人々へのサービスを担う
セクターとしてのミッションがある。「協同・共同・協働」には共通して、「助け合って
願いを達成する」、「相互扶助」の意味がある。協同組合は、共通の目的をもった人
同士が、自発的に集まり、趣旨に賛同する人が出資・運営・利用する(三位一体)
組織である。企業はカネの結合によって成り立っているのに対し、協同組合はヒトの
結合によって成り立っている。協同組合間協同には、同種によるものと異種によるもの
がある。現在、業種を越えた協同組合のナショナルセンターづくりに水面下で取り組んで
いる。
(3)グループ討議・発表
5つのグループに分かれて、2つのテーマ(「地産地消を進めるために何ができるのか」
「協同組合間で連携してどんなことができるのか」)から、どちらかを選択し話し合った。
また、話し合った結果を、各グループの代表者が発表した。
《出された意見》
「地産地消を進めるために何ができるのか」
・異業種間の交流→イベントや体験を通じて身近に感じてもらう。
・異業種間の連携がとれていれば
* 他業種とのイベントが可能になる(人を呼べる、情報発信ができる)
* 子ども向けの食育・担い手確保
* 生産者の顔が見える情報発信
* プライベートブランドの企画・販売
* 産地での体験
・消費者のニーズを生産者にフィードバックする。
・集荷・販売
・ブランド力向上のために、まずは地元の人に認めてもらう必要がある。
「協同組合間で連携してどんなことができるのか」
・森林組合の木材で店舗建設
・県外への出店(アンテナショップ)
・店舗に食育活動できるようなコーナーの設置
・店舗でそれぞれの商品や出荷物100%の惣菜を供給する。
(協同組合間で連携した店舗運営)
・商品開発(静岡県産ブランドの立ち上げ)
・他業種間の交流(情報共有、各専門知識の共有)→組織の活性化
・生産物品の相互流通や連携販売→販路拡大
・イベントや冊子等による広告や宣伝
・相互イベントの参画や共同イベントの企画
・協同組合間で連携した店舗運営(異種のものを販売する、移動店舗)
・鳥獣被害対策等の事業連携
・組合員への情報提供
・協同組合学習(学校の授業で実施、職員や組合員を対象とした学習)
・生協の組合員に消費者代表として商品のモニタリングや懇談会を開催する。
・生協を会場にして他協同組合との交流の場を創出する。
・生協の店舗で、さばじゃが君の販売促進を実施する。