静岡県生協連では県連役員と会員生協の理事長、専務理事を対象とする学習・研修の場としてトップセミナーを開催しています。今回は「生物多様性と事業活動との関わり」と題し、静岡県生物多様性地域戦略検討委員会の委員を務めておられる石原博氏を講師にお迎えし、学習会を開催しました。
日時:2017年1月27日(金)15:30~17:00
会場:クーポール(静岡市葵区紺屋町2-2)
演題:生物多様性と事業活動との関わり
講師:石原 博 氏
【略歴】1974年、住友信託銀行(現・三井住友信託銀行)に入社。不動産部門、企画、調査、渉外部門に従事した後、2001年より現職。この間、経団連自然保護宣言(2003年公表)の起草に携わり、2008年に経団連自然保護協議会企画部会長に就任、経団連生物多様性宣言(2009年公表)の起草ならびに企業への啓発活動を推進し、現在に至る。
【現職】三井住友信託銀行 経営企画部 CSR推進室 審議役。経団連自然保護協議会 企画部会長。益財団法人 日本自然保護協会理事
内容:
はじめに「生物多様性」についての概要が述べられ、次に「生物多様性の主流化」について、2020年までを「国連生物多様性の10年」と位置付け生物多様性の損失を抑えるための重点機関と位置付けた取り組みが行われていること、国連持続可能な開発サミット(2015年)において「持続可能な開発のための2030アジェンダ(目標SDGs=17の目標と169のターゲット)」が採択されたこと、さらにISO14001が改訂されISO26000ではあらたに「環境保護、生物多様性及び自然生息うちの回復」が追加されたことなど、生物多様性の具体化についての世界の動きが述べられました。
こうした背景の下で事業者がこの課題に取り組む視点と、すでに取り組みを進めている事業者(企業や自治体)の活動事例について報告されました。
最後に「Education First !(教育を最優先に!)」に触れ、教育による意識改革がこの課題解決の最も有力な手法であることが述べられました。