行政・諸団体の取り組みとお知らせ

92名の参加でヒバクシャ国際署名をすすめる連絡会設立1周年総会・記念講演会を開催

5月11日(土)、ALWFロッキーセンター会議室にて、ヒバクシャ国際署名をすすめる静岡県連絡会設立1周年総会・記念講演会が開催されました。当日は県下各地から92名が参加しました。静岡県生協連は、この連絡会の事務局団体として参加しています。

連絡会を代表して、静岡県原水爆被害者の会代表・大和忠雄さんが開会挨拶を行いました。

 

続いて、記念講演「核兵器はなくせる~ICAN川崎哲さんに聞く~」が行われました。川崎さんからはこの5月に国連本部で核不拡散条約(NPT)第3回準備委員会が開催され、ヒバクシャ国際署名が941万筆提出されたことや会合での日本政府の対応などについて触れた後、核兵器禁止条約がまさに正式な国際法として働きつつあることが述べられました。

そして、こうした成果の背景に核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)による世界各国の訪問・対話や日本の被爆者や世界の核実験被爆者との共同・連携があったことが述べられました。

核兵器禁止条約とそれまでの核兵器削減に関する様々な条約との決定的な違いが「核兵器の非人道性」について世界の国々の合意が得られたことにあり、これまでの核不拡散条約(NPT)が「核保有国が核兵器をお互いに減らす」ことを目的としていることに対して、核兵器禁止条約は「禁止し、廃絶する」ことを目的としています。

続いて、核兵器をなくす活動に対する「本当になくすことができるのか」「核兵器があったから戦争が回避できたのではないか」などの疑問について触れられ、「核抑止力」という考え方から抜け出すことが平和な世界の実現につながることが述べられました。

【連絡会第2回総会】

事務局長の志田剛さんから総会議案が提案されました。

【この1年間の活動のまとめ】連絡会として、①署名用紙・のぼり旗作成、②連絡会ニュースの発行4回、③11月より毎月7日の街頭署名などを行いました。同時に各団体の署名活動が行われたことにより、1年間で47,820筆の署名をお預かりすることができました。

【2020年のNPT再検討会議に向けて】県知事をはじめ県内市町の首長・議長からの署名を広げる、著名人・有識者からの署名呼びかけポスターを作製する、毎月7日の署名行動を創意的に取り組むことを提案し、あわせて各団体それぞれ目標を持って30万人の署名目標をめざしていくことが提案されました。

【活動交流】各団体の活動が発言され、参加者全員で共有を図りました。

宮﨑泰成さん(静岡県生活協同組合連合会専務理事)

静岡県生協連に加盟する生協での取り組みが報告されました。ユーコープでは店舗や宅配時にすべての組合員に署名用紙を配布し署名を呼びかけているほか、様々なイベントの参加者や取引先にもご協力を呼びかけ67,150筆の署名をお預かりしました。パルシステム静岡では新規利用者に署名を呼びかけ、また宅配全組合員への署名用紙配布を行いました。静岡大学生協では教職員への署名呼びかけを行い、今後は学生委員会での取り組みを進めていきます。

磯部典子さん(静岡県原水爆被害者の会・二世部会代表)

毎年7月に県庁東館にある展望ロビーで「原爆と人間」展を開催してます。今年度は県疾病対策課に協力をお願いし、県内すべての小中学校に「原爆と人間」展のお知らせをしていきたいと考えています。2世部会として、総会終了後に清水駅前での街頭署名に取り組みました。また毎月7日の静岡市街地での署名にも会のメンバーが参加し皆さんと一緒に署名を呼びかけています。

田中嶋直子さん(新日本婦人の会静岡支部長)

今年3月までで目標7,500筆の半分をお預かりしています。8月までには目標達成したいと思います。毎月7日の署名行動のほか、市民劇場の参加者や丸子不動の縁日でバザーを出店し、お客さんに署名を呼びかけています。3月には「アイセルわいわいまつり」で広島の高校生が描いた原爆の絵を展示しながら説明を行い署名をお願いしました。

 

最後に、静岡県生協連・稲垣滋彦会長より閉会挨拶が述べられました。

昨年4月28日にこの連絡会を発足してから1年間、各団体が目標をもって署名をすすめてきたことに確信を持つこと、核兵器禁止条約が成立してからこの1年で世界の状況に大きな変化があったこと、サーロー節子さんがノーベル平和賞の授賞式で述べた「私たちヒバクシャは72年の間、核兵器が禁止されることを待ち続けてきました。これを核兵器の終わりの始まりにしようではありませんか」「いま私たちにとって、核兵器禁止条約がひかりです」「どんな障害に直面しようとも、私たちは進み続け、頑張り、他の人たちと分ち合い続けます」という言葉を受け止め、2020年までの残り1年間、活動を進めていくことが呼びかけられました。

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