「核兵器の恐ろしさ、戦争の悲惨さ」や「平和の大切さ」を学び語り継ぐ取り組みとして、ヒロシマ・ナガサキ平和の旅を生活協同組合ユーコープと共同し実施しました。
今年は、ヒロシマの旅に組合員・家族8名、ナガサキの旅に組合員・家族4名が参加しました。
【ヒロシマの旅】
<8月5日(日)>
「日本生協連ピースアクション 生協虹のひろば」
広島県立総合体育館グリーンアリーナで行われ、全国から1200人が参加しました。被爆ピアノ演奏、基町高校創造表現コース生徒による「原爆の絵」、福山工業高校計算技術研究部生徒が制作したCG「広島の街並み」、虹のひろば合唱団による平和の歌の合唱が発表されました。また展示コーナーでは、折り鶴コーナー、展示物、手作り品販売など行われていました。
<8月6日(月)>
「広島市主催原爆死没者慰霊式並びに平和記念式」
朝8時に開会し、原爆が投下された8時15分に全員で黙とうをしました。広島市長、被爆者代表、安倍内閣総理大臣、国連事務総長らによる式辞が述べられ、子ども代表による「平和への誓い」が述べられました。
「朗読劇『しげる君のまっくろなお弁当』と被爆の証言」
第2中学校生徒だった折免滋さんの真っ黒に焦げた弁当箱をもとにした創作劇を観劇したあと、平野貞男さんの被爆の証言を伺いました。平野さんからは当時のご自身の経験について触れ、平和への熱い思いが繰り返し述べられました。
「広島の街歩き」
袋町小学校平和資料館、旧日本銀行広島支店を見学し、爆心地(島内科医院)から平和公園に進み、元安川沿いにある「灯ろう流し」受付にて灯ろうを購入し平和の願いを書き入れました。
<8月7日(火)>
「平和公園内の慰霊碑巡り」
原爆ドーム(広島県産業奨励館)、平和の鐘楼、原爆供養塔、韓国人原爆犠牲者慰霊碑、原爆の子の像、平和の灯、平和の泉、原爆死没者慰霊碑をめぐりました。
「平和記念資料館」
今年リニューアルした東館を見学しました。東館は3階建てとなっており、3階「被爆前の広島」「失われた人々の暮らし」「核兵器の危険性」「被爆証言者ビデオ」、2階「広島の歩み」、1階「企画展示コーナー」の順に展示されています。3階と2階には「メディアテーブル」があり、大判のガラステーブルにたくさんのタブレット画面が埋め込まれ、画像をタッチしながら説明を受けることができます。
【ナガサキの旅】
<8月7日(火)>
「長崎原爆資料館」
ユーコープの総代の皆さんが折られた折鶴を平和公園に献納した後、平和祈念式典準備中の平和記念像を見学し、長崎原爆資料館を見学しました。
<8月8日(水)>
「城だいさんに聴く被爆の証言(被爆者 :城臺美彌子 (じょうだい みやこ )さん)」
城だいさんは 6歳の時に、爆心地から約 2.4km 離 れた 山陰の立町で被爆 されました 。
ご自身の体験から「長崎を最後の被爆地に」の想いを述べられました。
「ナガサキ虹のひろば」
オープニングは長崎女子高の皆さんによる龍踊り。
長崎市長は田上富久氏あいさつの中で「原爆投下から73年、被爆の記憶が失われつつあります。このような中、核兵器禁止条約が昨年7月に採択されました。この条約を一刻も早く発効させるため核兵器廃絶の機運を高めていくことが重要です。」と述べられました。
2018子ども平和会議inナガサキに参加した子ども代表がアピール文を読み上げました。
被爆者歌う会「ひまわり」によるコーラスでエンディングとなりました。
<8月9日(木)>
「平和祈念式典」
長崎原爆資料館ホールにて式典の同時中継を見ました。被爆体験の朗読等ののち黙祷を行いました。黙祷の際には、平和公園とホールが一体となりました。
【アフター交流会】
9月1日(土)、ユーコープしずおか県本部会議室にて、組合員と家族6名が参加し、ヒロシマの旅、ナガサキの旅の様子を交流しあいました。被爆地を実際に歩き、被爆者の証言を聞き、被爆遺跡を見て感じたことを参加者一人ひとりが発表しました。さらに交流テーマとして「旅の経験をだれかに話しましたか」を交流しました。家族や友人に今回の旅の話をしたことや学校の宿題でレポートを作成したこと、相手からの反応の声などが語られました。